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ドイツとその周辺の本の話 3
2012-03-16 Fri 20:29
ジュンク堂新宿店が閉店することに伴って、該店書店員による「本当に売りたかった本フェア」なるものが開催されているそうだ。生憎まだ足を運んでいないが、選書が気になるところだ。
日本において「書店員」という仕事はなかなか複雑な立場にある、というのが私の印象だ。POPによるイチオシの宣伝や、本屋大賞のおかげで、いわゆる「本のソムリエ」というイメージがある一方で、書店員であるためには実際には特別な資格は必要ないし、一般の小売店店員となんら変わりはない。とはいえ、日本の書店員に抱える多くのジレンマや業界全体での立場について話し始めると際限がないので、今回は割愛する。
話はドイツの書店員についてだ。ドイツの職業教育にはマイスター制度を代表とする、若い時期から職業選択し、その専門学校に通うというのが一般的なスタイルであり、医者や法律家のみならず、極端に言えば、スーパーのレジ係に至るまで、資格かそれに準ずるものがある。書店員も例外に漏れず、三年の職業訓練と資格試験が必要である。だから店員の質はおのずと高い。
あるとき、一人の御婦人が店員に向かって「Aという作家が好きで読んでいたが、著作を全部読んでしまって、作風の似たお薦めの作家はいるか」と尋ねていた。ブロンドの若い店員は何冊か本を持ってきて、Aという作家の特徴を話しながら、それに類似する本を薦める。ありそうでなかなか見られない光景だ。こういう聞き方をする人もあまりいないし、聞かれてスパッと答えられる店員も素晴らしい。
店内の雰囲気もずいぶん異なって、POPやポスターの飾り付けはほとんど見られない。新刊には表紙に”neu!”(new)と書かれたシールが貼ってあるだけだ。
たとえ言葉がまったくわからなくても、いつか外国へ行く機会があれば、ぜひ書店に足を延ばしてみてほしい。



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別窓 | 執筆者:関圭介 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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